#2 おおやアート村 BIG LABO

 

自然と寄りそう秋色の養父で

ココロにアートの種を蒔きましょう。

養父市大屋町は、かつての養蚕の里で 豊かな自然とアートが息づく小さな町。
おおやアート村 BIG LABOは、 そんなのんびりとした空間で、
つくって、まなんで、作家と交流できる、
大人も子どもも楽しい、アートの実験室。 

 


左から大屋地域局高木さん、田中今子さん、茨城県から移住したデザイナーの小松崎紀子さんは、校長先生の生みの親。

左から大屋地域局高木さん、田中今子さん、茨城県から移住したデザイナーの小松崎紀子さんは、校長先生の生みの親。

 のどかな山間の廃校が アートの拠点に再生。

八鹿氷ノ山インターから約15分、招き猫のトーテムポールを目印に中に進むと、大屋富士男校長(ページ上部写真)が登場した。丸眼鏡に口ひげのオブジェを、大屋富士と呼ばれる山にあわせてみると校長の顔が出現する仕組みで、アート村ならではの演出でお出迎え。

廃校となった高校の校舎を利用し、自然と共に暮らす人とアートが融合する場所として、BIGLABO(ビッグ ラボ)が誕生したのは2012年4月。体育館が展示場、校舎が創作棟とアトリエ棟になっている。養父市大屋町は昔から木彫や絵画、書、陶芸などの芸術活動が盛んで、1994年からは全国公募展「木彫フォークアートおおや」や地元の芸術家による展覧会も開催しており、この地に移住する芸術家も多い。そんな大屋町全体をアートの町とし、創作活動の拠点を設け、町おこしに繋げる「おおやアート村構想」。その核となるのがBIG LABOだ。「オープン前は毎日、文化祭気分でした(笑)」と振り返る、NPO法人おおやアート村理事長で画家の田中今子さん。大阪から移住し、2年前から立上げに関わった。

アトリエ棟から実際に案内してもらう。まずは校長室という名のマンガ図書室、その隣はさわって遊べるギャラリー。2階に上がると24時間使用可能な貸アトリエが。家賃は月1万円(電気代別)で、現在は田中さんとデザイナーの小松崎さんが入居している。「学校って不思議な空間。誰もが懐かしい場所だし、ものづくりをしていても集中できるんですよ」(田中さん)。築50年の木造校舎は創作が楽しめる「ひらめきラボ」に生まれ変わった。

絵画教室では「石ころアート」も実施。海で拾った石にアクリル絵具で模様を描くだけで可愛い作品に仕上がるので子どもから大人まで人気のワークショップ。

絵画教室では「石ころアート」も実施。海で拾った石にアクリル絵具で模様を描くだけで可愛い作品に仕上がるので子どもから大人まで人気のワークショップ。

 

身近な暮らしの中で アート体験を。

校舎のすぐ裏は山。濃厚な緑に包まれた山からは時おり、野うさぎや鹿も遊びに来る。川のせせらぎや草木の揺らぐ音がBGM。卒業生のNPOメンバーもここを訪れ、グラウンドにブルーべリーの木を植えたり草かりをしたりと、みんなでつくるアート村の形が少しずつできている。

「アートは敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、本来は誰でも楽しめるもの。ここをきっかけに身近に感じてもらえれば」。ここは芸術施設であって交流の場でもある。廊下を近所の子どもが走り回っていたり、ふらっと絵を描きに来る人がいたり。絶えずいろいろな人が出入りし、アーティストも地域の人との交流から作品を生み出している。

今後は、テーマとしている「アート・農・食」にちなんだ活動を増やしていく予定、とこれまたアートの既成概念を超えた展開がみられそうで、ワクワクさせられる。大きな実験室では、いつでもアートの実験中だ。

 

 


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おおやアート村  BIG LABO

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兵庫県養父市大屋町加保7番地 (旧八鹿高校大屋校跡地)
tel 079-669-2449 http://biglabo.info/biglabo3/
見学無料、体験・製作作業は1日使用1人300円

 

 

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