#4 地方創生に注目の今! 養父暮らしのすゝめ <前編>

 

兵庫県下最高峰の氷ノ山をはじめとする豊かな緑と、
市の中央を流れる八木川と大屋川が清らかな水をたたえ、
四季折々の美しい風景に出会える「養父」。
自然、食などの豊かさは都会では味わえない魅力がある
この地で探す、自分らしい田舎暮らし。

 

 

 お話を伺った方 

toku5_sub1田舎暮らし倶楽部 代表
西垣 憲志さん
toku5_sub2やぶぐらし課 課長
守本 隆之さん


都市と田舎をつなぎ、移住定住を進める。

近頃よく耳にする「地方創生」とは、地方を元気にするために若者の定住を促進し、首都圏への一極集中を解消する政策。国家戦略特別区域に指定された養父市でも今年4月から移住定住に特化した「やぶぐらし課」を発足。さまざまな対策や支援を用意し、後押ししている。

体験イベントは年3回ほど開催。これまでは農業体験が中心だったが、生活体験ができる「ちょこっと暮らし住宅」を整備し、今後は地域の人との交流にも力を入れていく。

体験イベントは年3回ほど開催。これまでは農業体験が中心だったが、生活体験ができる「ちょこっと暮らし住宅」を整備し、今後は地域の人との交流にも力を入れていく。

たとえば「やぶ暮らし住宅支援制度」では新築、空き家購入、増改築、民間賃貸住宅入居に係る各種の奨励金を交付。また定住対策の一環として「婚活応援事業」も。やぶぐらし課 課長 守本隆之さんによると「市の人口減少に歯止めをかけ、若者の移住定住を図るため、昔ながらの世話人さんを募集し、縁結びを促す」のだという。 こういった取り組みは、多くの地方都市で見られるが、養父市では行政と民間団体の「田舎暮らし倶楽部」がタッグを組んで、きめ細かいサポートを実現している。

代表の西垣さんもUターン経験者。「田舎に住みたい都会の人たちに地域を理解してもらい、また地域の人にも新しい人を受け入れてもらえるような、いわば都市と田舎をつなぐ仲人役です」。 「田舎暮らし倶楽部」はもともと田舎で悠々自適に暮らしたい団塊世代を想定した活動。ところが、移住希望は意外にも若い世代に増えているという。「大阪や神戸での相談でも6~7割が若い世代、20代がいちばん多く、次が30~40代」(西垣さん)。自然との触れ合いや人とのつながりを求める新たな価値観が、若い世代で広がってきている。

そういった「田園回帰」の動きをいかに定住に結び付けていくか。課題となるのが所得・雇用の確保だ。 養父市では、様々な就農を支援する制度を設け、新規就農をサポートしているが、単に意欲だけでは経済的な自立を図ることは難しい。それなりの設備投資も必要だし、冬場の仕事も必要。専業だとよりハードルは高くなる。「仕事がないのであれば、私たちが仕事をつくればいい」と西垣さん。そのために特産品をつくり、加工する農業生産法人の設立計画として、大豆の在来種である八鹿浅黄に注目。6次産業化も視野に入れ、耕作放棄地で栽培を始めている。

 

toku5_sub4行政と民間の提携から生まれる「強み」。

現在、「田舎暮らし倶楽部」が窓口となる移住定住の相談は毎日おこなわれており、週末はほぼスケジュールが埋まるとか。「空き家バンク」では市と協働し、移住定住に係る相談、地域との連絡調整などをおこない、希望者が安心して移り住めるように支援している。「24時間365日体制」で対応と、民間ならではの機動力も。 田舎に対する幻想やトラブルをなくすため、説明会ではデメリットもしっかり伝える。また暮らしてみて初めて分かることに対しても、きちんとフォローをしてくれるのが嬉しい。

これまでに、空き家バンクを利用して移住定住をしたのは19件(市内移動を含む)。移住者たちとのネットワークもでき、ノウハウも蓄積されてきた。守本さんは「地域として、若いエネルギーを受け入れる土壌をつくっていきたい」と語る。

これから移住定住を考える人に対して、「自分が3年後、5年後にどうなりたいか、ビジョンを持つことが大切」と西垣さん。自然のなかでゆったり暮らしたい、雄大な田園風景の中で子育てがしたいという人に対して、バックアップ体制が整えられた養父。夢や目標をかなえる場とチャンスが、この町にはあるのかもしれない。(2015年8月発行 YABUiRO Vol.6掲載)

 

 


 

 養父暮らしに関することは 

 

田舎暮らし倶楽部

兵庫県養父市を中心に、空き家情報の提供や地域
との仲介、農業体験をはじめとする
「やぶ暮らしセミナー」や「田舎暮らし相談会」の開催、
移住OB訪問、交流イベントなどを通じ、
田舎への移設居住や就農をサポートする。
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tel 080-3830-2643
e-mail nken51@leto.eonet.ne.jp
http://www.inakaclub.net/

 

養父市 市民生活部 やぶぐらし課

移住定住をより一層促進するため、今年4月に新設。
「空き家バンク」の運用、
「ちょこっと暮らし住宅(体験住宅)」の整備、
「やぶ暮らし住宅支援制度」などを設けて、
都市部からの養父市への定住や移住を後押ししている。
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tel 079-662-3172
e-mail yabugurashi@city.yabu.lg.jp
http://www.city.yabu.hyogo.jp/8263.htm

 

 

次回は「若手移住者2組にお話を聞きました!」編。
田舎暮らし、養父暮らしって、実際のところどうなの?
というところを探っていきます。乞うご期待!

 

 

 

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