#4 三木克彦さん


この水は“養父の宝”。氷ノ山の麓にある町だから できた仕事です。


ミネラル分が豊富な原水を汲み上げ、非加熱にて殺菌後、ブロー成形したペットボトルに充填。製造ラインの中で、洗瓶・充填・封印・ラベルラッピング・段ボール包装までおこなう。「将来的には保存水の分野にも進出したり、付加価値のある水もつくっていきたい」と語る三木克彦さん(右)と、工場長の谷垣久司さん。

ミネラル分が豊富な原水を汲み上げ、非加熱にて殺菌後、ブロー成形したペットボトルに充填。製造ラインの中で、洗瓶・充填・封印・ラベルラッピング・段ボール包装までおこなう。「将来的には保存水の分野にも進出したり、付加価値のある水もつくっていきたい」と語る三木克彦さん(右)と、工場長の谷垣久司さん。


自然に育まれた美味しい水だから、
そのままの味を届けたい。

「飲み水を買う」ことが一般的になって、かなりの月日が経つ。国内のミネラルウォーターの1人当たりの消費量は年々増加し、今後も増え続けることが予想されている。養父市で創業し、40年以上の歴史を持つ株式会社ミキホームの三木さんが、新たにミネラルウォーター事業への参入を図った理由もそこにある。

「第二創業という形で建築業以外の新しい事業を模索していた中で、田舎が全国で勝負できるものといえば、資源を活かすことだと思い至ったんです」。但馬地方に水量が多いことは周知の事実、その豊富で清涼な水を商売にしていこうと考えた。水を商品として考えた時、場所が田舎であればあるほどイメージはいい。「これだけ湧き水や名水があるのに、それを飲料水に変える工場が一軒もなかった。ならば先陣を切ってうちがやろうと決断しました」。

参入を決めてから約1年で設備を整え、始動した。この夏で2年目となる。「地下の原水が美味しいので、非加熱でやりたいという想いがずっとありました。加熱すると殺菌はできますが、同時にミネラル分も飛んでしまう可能性がある。味も栄養分もそのままに、養父の自然の味をそのままお届けしたかったんです」。よく水はタダだと言われるが、実際に飲めるように管理するのは大変なこと。ましてや非加熱で常温充填ともなれば、衛生面を保つためにさらに高度な設備が求められる。その工程の中でもっとも重要なのが、濾過だという。「UF(ウルトラフィルター)膜で濾過しています。中に繊維が入ったもので、ミネラル分は通すが不純物は取り除く、特殊なものです」。機械が見逃したものも、人の目でも再度チェック。安全な商品の提供のために徹底した検品体制が敷かれている。

 

機械が見逃したものも、人の目でも再度チェック。安全な商品の提供のために徹底した検品体制が敷かれている。

機械が見逃したものも、人の目でも再度チェック。安全な商品の提供のために徹底した検品体制が敷かれている。

美味しい水を売ることで
地域のブランド力も 高めていきたい。 

ラベルには氷ノ山の写真とコウノトリのイラストの2種類を用意して、地域の水であることを強調。ネーミングも、認知度が低いと反対するバイヤーの意見を押しきり、あえて「但馬」の地名を使った。

次は全国普及のための販路開拓。問屋への営業はもちろん、地元だけでなく大阪での「淀川寛平マラソン」など各地のイベントに協賛し、少しでも多くの人に知ってもらえるように働きかけた。そのかいあって、最近では海外からのオファーもあるとか。地元企業との協働にも積極的だ。

先日、新作の飲むお酢「美女ー酢(びじょーず)」で但馬醸造株式会社とコラボレーションを果たした。「但馬醸造さんには、開業前に工場見学をさせていただいて以来のお付き合いです」。ともに「やぶブランド」の認定を受けた企業同士。今後も一緒に地元を盛り上げていきたいと語る。

「水は嘘をつけない」。そう三木さんは言う。その肝心な味についても専門家からお墨付きをもらっている。「この水は、本当に地域の宝です。但馬天然水を売ることで、それを育んだ養父という地域、自分たちの町の素晴らしさも一緒に伝えていきたいんです」。(2013年8月発行 YABUiRO Vol.2掲載)

 


 

株式会社サン・ウォーター
株式会社ミキホームが、世界規模で広がる水の需要増を見込んでミネラルウォーター業界に進出。2011年に創業し、看板商品の「但馬天然水」は「やぶブランド」や「兵庫の五つ星」にも認定された。
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兵庫県養父市上箇55番地2

TEL 079-664-2008 | 0120-664-208
http://www.san-water.co.jp/

 

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